ケイパビリティ
Supply Chain & Operations

"Connected" "Integrated" Digital Planning
~コーポレートパフォーマンスとオペレーションをつなぐプラットフォームの獲得~

2019.05.29

EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング株式会社のSC&O (Supply Chain and Operations) 主催によるセミナー「"Connected" "Integrated" Digital Planning」が4月16日に開催されました。グローバルに拠点を構える製造業にとっては、各国のサプライチェーン・デマンドチェーンの状況をリアルタイムに把握し、素早い意思決定と計画立案を実行することが企業競争力獲得の必須事項となっています。一方で、多くの日本企業は、日本特有の管理レベルの細かさから、各国との管理軸の擦り合わせが難航しており、この点で大きく後れを取っているのが現状です。この状況を踏まえ、本セミナーではEYのグローバルアセットである「IDP(Integrated Digital Planning)」を紹介し、私たちが考えるデジタルを活用したプランニングプラットフォームの優位性とその実現方法を説明しました。また、CPM(経営管理:Corporate Performance Management)ツールベンダー、BOARD Japan株式会社(以下、「BOARD社」)の協力の下、デジタルプランニングのファーストステップの実現イメージとして、具体的な事例やデモンストレーションをご紹介いただきました。

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VUCA時代の"Connected" "Integrated"の意味とEYサプライチェーンソリューション

VUCA(※)な時代といわれる、いわゆる予測不可能なビジネス状況下における、 "サプライチェーンプランニングとコーポレート・パフォーマンス・マネジメントの連携"の重要性に関して、米中貿易戦争などを例に挙げながら言及しました。加えて、EYが推進する次世代サプライチェーンプラットフォームのキーワードとなる、"Integrated""Connected"の意味と目指す姿についても説明がありました。

日系グローバル企業の課題とIntegrated Digital Planning

EYは、海外における製造・小売業のニュースを題材に、企業戦略、財務管理およびSCMの連携がいかに重要であるか、また日系グローバル企業における課題は何かを提言しました。その解決に向けたソリューションセットとなるのがIDPであること、そしてその内容を説明しました。その中で、IDPはコンセプトではなく、①企業の戦略と財務KPIを"Connect"するDriver-Based Performance Management、②財務KPIとサプライチェーン・プロセスを"Connect"する、Sales and Operation Planning、そして③プロセスとシステムを"Connect"するLight-out Planning(AIやRPAによりシステムが人に働きかける仕組み)で構成されるソリューションセットであることを強調し、それぞれについて具体的な内容を説明しました。次に、ソリューション導入メリットとその事例を紹介し、IDPが「未来のコンセプト」ではなく、「現実的な打ち手」であると解説。最後に、IDPを実現するステップを紹介しながら、デジタル化の本来の目的は「システムの自律化」であるとし、IDPは従来の仕事のやり方を変えるものではなく、本来やるべきことに集中するためのソリューションであると締めくくりました。

IDPを支えるBOARD社のソリューション

スイスに本拠地を置くBOARD社は、欧州、米国ではEYとの協業を進めており、既に数々の導入実績を生んでいます。CPM(経営管理)に強みを持つBOARD社のプラットフォーム「BOARD」は、BI機能とCPM機能を兼ね備えた統合プランニングツール。予算編成、予実管理や予測分析だけでなく、S&OP領域でも全世界で活用されています。セミナー前半では、多くの企業におけるプランニング業務の課題やデジタルプラットフォームのあるべき姿について説明がありました。より現実的なものとして理解できるよう、実際にBOARDを導入したユーザーを動画で紹介。グローバルに展開する飲料メーカーが、13カ国に上る実績把握・予算・予測分析といった業務を15分間隔で即時的に捉えることが可能となった事例が映し出されました。BOARDのスケーラビリティーとパワフルさがワールドクラスであることがよく分かる内容だったといえるでしょう。後半は、BOARD社のプラットフォームの使いやすさを体感するデモンストレーションが披露され、ユーザー自らが表やグラフ、シミュレーション画面を短時間で作成できることが分かりやすく解説されました。

企業のエコシステムとしてのサプライチェーン

最後に登壇者は、サプライチェーンを従来の考え方通りに「リニアなプロセスのつながり」として捉えるのではなく、企業が「生き残るためのエコシステム」として捉えるべきであると提言し、そのためにはデジタル技術を活用したシステムの自律化が必須であると述べました。

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(参考)

BOARD社へのお問い合わせは下記ウェブサイトへアクセスしてください。

(※)Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)という四つの言葉の頭文字から成る造語